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【第十一番】
東の浄土におられるのが阿閦さま。
「無動如来」ともいわれ、動じない堅固な意志を持ち、魔を下す強い力をお持ちです。
信貴山への参道となっている朱色の橋。信貴山の南麓にある大門池に架けられている橋長106m,幅員4.2mの「鋼製上路式カンチレバー橋」という類例の少ない構造の橋で、国の登録有形文化財(建造物)として登録されています。近年はバンジージャンプの設備ができて話題に。
【住所】奈良県生駒郡三郷町信貴山西1190-20
「平安時代、興教大師覚鑁上人が参籠された時、毘沙門天王様より授かった摩訶不思議な玉「如意宝珠」を蔵められたことから「玉蔵院」と呼ばれる様になった。」と伝えてられます。この如意宝珠は「融通さん」と呼ばれ「玉蔵院融通堂」で祀られています。玉蔵院浴油堂におきまして毎朝護摩祈祷が厳修されています。
※玉蔵院寺務所で、信貴山朝護孫子寺本堂での御祈祷や玉蔵院での写経・写仏・瞑想などのお申し込みができます。
Yuzu-hall
何でも願いをかなえ、融通していただける御本尊様「如意融通尊」。毘沙門天王さまがお持ちの如意宝珠や宝生如来とも同体の御本尊様です。10月にお祀りが執り行われ、如意宝珠のお授けもございます。
Reimeiden
三重塔の一階に大和十三仏の第十一番霊場の御本尊阿閦如来が祀られています。七回忌の御本尊さまです。『維摩経』「見阿閦仏品第十二」には東の浄土「妙喜国」にいらっしゃり維摩居士が修行した場所と記されています。8月お盆春秋のお彼岸に御供養法会が行われます。
Daijizoson
子宝や安産、子供達の健やかな成育を見守る子安・子育てのお地蔵様です。毎年夏の地蔵盆法会にて提灯や地蔵尊の奉納が行われます。
Yokuyudou
毎朝早朝より護摩祈祷行われます。5月と11月には一週間ずつ、秘仏「双身毘沙門天」に油を濯ぐ浴油祈祷が、寅の刻に執り行われます。秘仏本尊のご分身として獅子に乗られ十二本の腕を持ち、八本の刀を持たれた「刀八毘沙門天像」と「八臂弁財天像」「三面大黒天像」が祀られご参拝頂けます。その「刀八毘沙門天像」は坂上田村麻呂公が信仰された毘沙門天像ともいわれ、その後、源平合戦、南北朝、戦国時代の名だたる武将たちが信仰され、立身出世を遂げられたので俗に「出世毘沙門天」として信仰されています。
ご参拝者のみならず、観光や研修などでも利用させていただける宿坊のある玉蔵院。毎日行われている大般若祈祷や朝の護摩祈祷、また写経・写仏・瞑想や僧尼僧体験、法話など様々な行事が行われます。昼食に精進料理や会席料理などをいただけます。宿坊初心者さんにも親切にご対応くださるので、気軽にお問合せを。
聖徳太子が祀られた奥秘仏毘沙門天王像が安置され、寅年だけ御開扉されます。毎日9時15分から16時15分まで行われる大般若祈祷は圧巻です。本堂地下の回廊は平安時代に安置された「如意宝珠」が祀られ、真っ暗な中をご参拝頂く「戒壇巡り」がおすすめです。如意宝珠が納められた錠前に触れるとご利益を授かることができます。
※令和4年寅年には12年に一度のご開帳(1月・2月・4月・7月・8月・10月)や結縁灌頂(2月)が厳修されます。
お坊さんからのメッセージ
信貴山真言宗 管長 総本山朝護孫子寺 法主 / 野澤密孝
信貴山は聖徳太子が開かれたお山です。寅の年・寅の日・寅の刻に信貴山で聖徳太子が毘沙門天を感得され、その後大改革を成し遂げられました。これは毘沙門天の御加護だと感じ、信ずべき貴ぶべき山「信貴山」と名前がつけられ、以来寅の時が福をさずかる時。「福寅」と言われました。七福神の福の神でもあり、守護神四天王の多聞天でもある毘沙門天。寺宝「信貴山縁起絵巻」にも記される様に老若男女、平安時代より大勢の信仰を集め、現在に至ります。十三仏のご参拝やご廻向はもちろん、四季折々の自然を満喫しながら、ご宿泊、ご昼食も楽しめ、御祈祷や写経、瞑想なども承れます。令和4年寅年には十二年に一度の御開帳や国宝の展示もございます。
詳しくは玉蔵院HPを御覧下さい。